愛尻尾娘へ
ちょうど1年前の今日だったね。
地域猫に会いに通っていた近所の公園で、草むらの中一人寂しそうな声で鳴いてたよね。
手や鼻が傷だらけで痛々しかった姿を今でも鮮明に覚えてる。
急いでホームセンターでキャリーケースを買ってきて、君を保護して、たまたまその場に居合わせた猫好きなシルバー人材センターの人と地域猫に見送られて我が家の一員になったんだよね。
↓ちなみにその地域猫達↓
何で君があそこにいたのか、今となっては知る由も無い。人に捨てられたのか、お母さんとはぐれてしまったのか。
僕は猫語は苦手だし、君も日本語は苦手だし。
あの時の事を聞きたくても聞き出せないのは大変もどかしい。
もっとも君は過去の事なんて一切気にしてないだろうけど。
辛かった過去よりご飯が目の前にある現在。
そうして手のひらサイズだった君はあっという間に大きくなった。
傷も癒えて、毛並みはびっくりするくらい美しくなった。
いつもいつも呆れるくらいにポジティブ。
実家にいる時、祖母やワンさんにいくら邪険にされてもガッツリ絡みに行く様はなんとも健気だった。
邪険にされる事自体も楽しんでいるようだった。
何でも遊び道具にして。
いろんな物を破壊して。
「今」をエンジョイする事に関してはこの地球上で最も秀でているといっても過言じゃなかった。
僕も見習わなきゃ。
…ところで今僕と2人で暮らすこの部屋、気に入ってもらえたかい?
出かけている時もしかしたら寂しい思いをさせてしまってるのかもなんて事を時々思うんだけど。
さすがは遊びの天才の君、今ある状況で1番楽しめる事を見つけだすのは容易いんだろうね
この部屋に帰ってくれば君がいる。
喉をゴロゴロ鳴らして出迎えてくれる。
それがどれだけ僕の人生を豊かにしてくれるか、こらからもっともっと痛感する事になるだろうね。
あずき
愛してるよ
ずっと一緒だよ
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