あれから2年
「じゃあヒナヒカさんお疲れ様でした」
派遣会社をクビになり寮を去る日、どこか馬鹿にしたような笑みを浮かべながら管理担当社員はそう言い残し、帰っていった。
何とも言えない、みじめな心持ちになった。
毎日寮からバスに揺られ仕事場に運ばれていき、ひたすらゴムの塊を切断しては各所にカートで運んでいく、というような事をしていたんだよな2年前の自分は。
生涯2度目のうつ病を経験したばかりの自分には結構キツかったのかもしれない。二交代制の12時間勤務だったし。
全然仕事のペースについていけなくて、1ヶ月ちょっとでお役御免となってしまった。
これからどうしよう、という気持ちと
まぁどうにかなるだろう、という気持ちが反復横飛びのように交差していたのを覚えている。
あれから2年
実家に身を寄せ何とか自分でもこなせる仕事を見つけ、そこからまた現在の仕事に転職して現在に至る。
先日ツイッターから上記の告知が届き、あぁそういえば今のアカウントはあの時作ったんだよなぁ、という事を思い出し、ふと日記に綴ろうと思い立った次第。
2年前の自分には想像できないであろう場所で綴っている。
新幹線の指定席に座りながら、である。
自分は今38年の人生の中で1番稼いでる。
まぁ世間的にみたら中の下くらいの収入だろうが、そこは何といっても独身貴族である。
指定席の料金、1万を超えたが躊躇なく出せた。
そしてこれから東京で趣味のトレラン関連のお買い物をしてくる。多分10万近く使うと思う。
それでも十二分な貯蓄は出来つつある。
なんだか低レベルなマウンティングっぽくなってしまったが、要は何を言いたいかというと未来の事なんて全く予測できないという事。
2年前の自分に今の自分は想像できない、本当に。
渇望はしていたけど。
だから今この日記を読んでくれている人の中で、絶望の極地にいるような人がいるなら声を大にしてこう言ってあげたい。
例えば道を歩いていて、そこの曲がり角を曲がった後の自分を確実に想像できる?と
もしかしたら曲がった後、運命の人と巡り合うかもしれない。
大金をゲットするチャンスに巡り合うかもしれない。
通り魔と巡り合うかもしれない。
でもそんな事は誰も確実に予測なんてできない。
分かりきった話だけども、自分はこの事を度々忘れ苦行が未来永劫続くと錯覚してしまう。
良い将来になるかは今の自分のフットワーク次第だと思う。
先の事は先になってから考えればいい。
今を必死になって走り続けていればそんなに悪い結果にはならない。
そう確信している。
もう品川か‥東京駅混んでるんだろうなぁ。
ここまで読んでくれてありがとう。
良いお年をお迎えください。
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